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社長、その服装では説得力ゼロです (新潮新書) (新書)
中村 のん (著)

価格: ¥ 714
# 新書: 183ページ
# 出版社: 新潮社 (2009/09)
# ISBN-10: 4106103311
# ISBN-13: 978-4106103315
# 発売日: 2009/09
# 商品の寸法: 17.6 x 11 x 1.4 cm







ファッションを知らないオヤジにはぴったりだと思って読んだ。
思ったより刺激的な指摘はなく、普通にうんうんと頷ける内容だった。
時々、なるほどねえと参考になることが書いてある。

外見にかまっている時間などないなんていう人は、

要するに、いかに心に余裕が無いかってことだ

で、心に余裕が無いことは、若い世代が最も忌み嫌うものだそう。そんなふうに考えたことはなかった。

また、ああはなりたくない、と思うと、仕事も学びたくなくなってしまうとか。

それが仕事を続けていった先にある自分の未来像なのかも......と思えば、なおさら嫌悪の気持ちは増す

流行りに合わせるのは良いとは限らないとか、店員の言う事を額面通りに聞いてはいけないとか、というのは我が意を得たり。というか地獄に仏、というか。

高いから買わないというのはいけないとか、靴を大事にするとか、というところは耳が痛い。
まあだいたい想定できる内容だけど、楽しく読めた。それに、ちゃんと考えたことはなかったことが、逸話をひいたりしてわかりやすく説得力もある。
ちょっとは考えなきゃかなあと。

残念なのは最後に、執筆の背景などが書いてある中で、映画監督の言葉が紹介されていて。

インド旅行ではハリジャン(最低カースト)の村に泊めてもらった。あの時はポール・スミスのシャツにリーバイス。さわやか系の香水もふっていた。すると自分がものすごく浮き彫りになるけど、そこらの小汚いバックパッカーとは別格の扱いにしてもらえたんです

そりゃ別格のカモに見えたんだろ。
これはいただけない、とおもったら、筆者は共感したということらしい。やっぱりファッション中心の人が考えることはわからん。

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略 (単行本)
クリス・アンダーソン (著), 小林弘人 (監修), 高橋則明 (翻訳)

# 単行本: 352ページ
# 出版社: 日本放送出版協会 (2009/11/21)
# 言語 日本語
# ISBN-10: 4140814047
# ISBN-13: 978-4140814048
# 発売日: 2009/11/21
新宿あり 予約2件目

原著:
Free: The Future of a Radical Price (ハードカバー)
Chris Anderson (著)
# ハードカバー: 288ページ
# 出版社: Hyperion (2009/7/7)
# 言語 英語, 英語, 英語
# ISBN-10: 1401322905
# ISBN-13: 978-1401322908
# 発売日: 2009/7/7

スゴイ速さで翻訳が出たんだなあ。訳文はところどころ読みにくい。

デジタルデータを筆頭として、いろいろなものが無料化されていく状況の解説。
ロングテールのWired編集長の新刊。
(ロングテールも、アップデート版なんて、出してるのね。)
ロングテール(アップデート版)―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略 (ハヤカワ新書juice)
Googleのビジネスや、Linux、その他多数の事例を紹介して、フリーのビジネスの隆盛を論じる。
1895年に米国で発明された食品Jell-Oのレシピ配布が無料のものをマーケティングに使う手法の始まり、として紹介(試供品はその前からあったみたいだけど)するのを皮切りに、歴史的経緯を紹介しているのは面白い。
そして今では、オンラインでは無料であることが当たり前になっている、とまで言い切っているけど。
ちょうど、マスメディアが有償化の動きを見せ始めたのは、皮肉になってしまった。

Media Outlets Prepare to Charge for Content Online - NYTimes.com
ルパート・マードックのNews CorporationがかかえるFox News Channel, The Times of LondonやThe New York Postを遠からず有償化するのを始めとして、ビデオのHuluなどいろんなメディアが有償化を検討しているらしい。
マードックがWSJに書いたコメント:
【オピニオン】新技術はジャーナリズムの脅威ではない=マードック氏 / オピニオン / オピニオン / ホーム - The Wall Street Journal, Japan Online Edition - WSJ.com

質の高いコンテンツは無料ではないということだ。今後、質の高いジャーナリズムの命運は、報道機関が料金を払うに足るだけのニュースと情報を提供することで顧客を獲得できるかどうかにかかっている。

無料のルールというのを提唱している。
説明も書いてあるけど、根拠は今ひとつよく分からない。
他にも、根拠や出典がよく分からない話がいっぱいあった気がする。

1.デジタルのものは、遅かれ早かれ無料になる
2.アトムも無料になりたがるが、力強い足取りではない
3.フリーは止まらない
4.フリーからもお金儲けはできる
5.市場を再評価する
6.ゼロにする
7.遅かれ早かれフリーと競いあうことになる
8.ムダを受け入れよう
9.フリーは別のものの価値を高める
10.稀少なものではなく、潤沢なものを管理しよう

人は原子、世界は物理法則で動く―社会物理学で読み解く人間行動 (単行本)
マーク ブキャナン (著), Mark Buchanan (原著), 阪本 芳久 (翻訳)

# 単行本: 310ページ
# 出版社: 白揚社 (2009/06)
# ISBN-10: 4826901550
# ISBN-13: 978-4826901550
# 発売日: 2009/06

社会現象を考える上で、人間ひとりひとりの行動、特性を考えていてもわからないことが多い。集団として初めて現れる特性が重要。それを社会物理学といって、原子の集合の特性を扱う物理学の考え方を取り入れる。

ダニエル・カーネマンの、頭と腹の、二つのシステムや、ベル型カーブでは説明できなくなる広い裾、の話など、他の本でも出てきた内容があり、この辺が最近注目されているんだな。

翻訳はあまり読みやすくない。

関連を感じた本:

この本の場合は、個人個人は利己的な考え方があるのに、集団の中では互恵的な行動をとるようになるところに注目している。
性善説的な説明で、嬉しくなる。

原タイトルは、The Social Atom。すっきり、カッコいいタイトル。
タイトルを翻訳するのって難しいなあ。

The Social Atom: Why the Rich Get Richer, Cheaters Get Caught, and Your Neighbor Usually Looks Like You (ハードカバー)
Mark Buchanan (著)
The Social Atom: Why the Rich Get Richer, Cheaters Get Caught, and Your Neighbor Usually Looks Like You

# Hardcover: 256 pages
# Publisher: Bloomsbury USA (May 29, 2007)
# Language: English
# ISBN-10: 1596910135

暗号化 プライバシーを救った反乱者たち スティーブン・レビー 斉藤 隆央 (単行本 - 2002/2/16)

新品: ¥ 2,625
# 単行本: 482ページ
# 出版社: 紀伊國屋書店 (2002/2/16)
# ISBN-10: 4314009071
# ISBN-13: 978-4314009072
# 発売日: 2002/2/16

確か、公開鍵暗号誕生の経緯を書いた本があったなあと思って、でもしばらく思い出せなかった。 読んでみたら、これだった模様。
前半、ディフィーとへルマンによる公開鍵暗号方式、RSAの三人によるRSAアルゴリズム、の二つが発明されるところが楽しい。
そしてRSAが会社になって最初苦戦して成功し始めるあたりまでは面白く読めた。

用語が、ちょっと疑問。
復号化、はやはり違うと思うし。
ハッシュ・アルゴリズム(訳注:検索を高速化するアルゴリズムの一種)っていうのもなあ。文脈によっては正しいだろうけど。この際、ソートや検索のためのハッシュとは、意味が違うだろう。

原著: Crypto: How the Code Rebels Beat the Government--Saving Privacy in the Digital Age (Penguin Press Science)
# ペーパーバック: 368ページ
# 出版社: Penguin (Non-Classics); Reissue版 (2002/1/15)
# 言語 英語, 英語, 英語
# ISBN-10: 0140244328
# ISBN-13: 978-0140244328
# 発売日: 2002/1/15

ハードカバーの出版は、Viking Adult (2001/1/4)。

表紙に、David Kahnの推薦文として、暗号における『超マシン誕生』だ、と書いてあるけど。 分かるひとがどのくらい居るのかな。超マシン誕生―コンピュータ野郎たちの540日 (1982年)

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質 (単行本)
ナシーム・ニコラス・タレブ (著), 望月 衛 (翻訳)

# 単行本: 312ページ
# 出版社: ダイヤモンド社 (2009/6/19)
# 言語 日本語
# ISBN-10: 4478001251
# ISBN-13: 978-4478001257
# 発売日: 2009/6/19
# 商品の寸法: 19 x 12.8 x 2.8 cm

大変な本だった。サブプライムローン危機を予測したなんて聞いたから、訳知り顔のなんちゃってかと思ったら。(原書、The Black Swan: The Impact of the Highly Improbableは2007年4月出版。)
世界の哲学者、思想家、数学者、経済学者の業績を総まくりして、心理学の知見を加えて、想定外の出来事「ブラック・スワン」に対する心構えを構築しようとする本。 2分冊の分量は伊達ではなく、とにかく情報が多すぎて、全部把握するのは無理。
想定外の出来事にしてやられやすくなる要因として、
・物事を単純で扱いやすい型にはめて考えてしまうプラトン性
・理解しやすいベル型カーブ=正規分布
を挙げて、現実はそんなもので理解できない、と説く。
簡単に言うと、評論家やなんかが、予想しようとするのが根本的に間違っているということ。
黒い白鳥は捉えどころがない。予測したって無駄だ。
この人に言わせると経済学者も競馬の予想屋と一緒ということ。まあ、そうなんだろうな。
教訓:
・すべての予想を控えなくてもいいから、大きな被害をもたらす分野に慎重になる
・想定外の出来事を自分の味方につける努力をする

訳文は読み易い。時々誤訳っぽいところはある。
用語で、原文が想像できないのがたくさんあった。


  • 月並みの国 Mediocristan

  • 果ての国 Extremistan、The Strange Country of Extremistan

  • 追認 Confirmation

  • 講釈の誤り The Narrative Fallacy

  • お遊びの誤り The Ludic Fallacy

  • オタクの不確実性 The Uncertainty of the Nerd


こんなの翻訳するの、大変だろうなあ。

とりあえず、ためになったのは間違いないでしょう。吸収するには何度か読まないといけないだろうけど...そんな元気はないなあ。

リスクにあなたは騙される―「恐怖」を操る論理 ダン・ガードナー、Dan Gardner、 田淵 健太 (単行本(ソフトカバー) - 2009/5/22)


# 単行本(ソフトカバー): 478ページ
# 出版社: 早川書房 (2009/5/22)
# 言語 日本語
# ISBN-10: 4152090367
原著はJuly 17, 2008出版。


とてもよかった。
日頃なんとなく、あるいは折に触れて思う、「何でこんな馬鹿みたいなことがまかり通っているんだろう?」という疑問を、心理学と社会現象の面から解き明かそうとする本。 プロローグからとっても共感できた。
原書は、The Science of Fear: How the Culture of Fear Manipulates Your Brain = 「恐怖の科学:なぜ私たちは恐れるべきでないことを恐れるのか...そしてより大きな危険に身を曝すのか」
このほうが中身をよく表していると思う。
日本語版の表紙には大きくRISKと書いてあって、原書もリスクというコトバを大きく出しているように見せているけど、そんなことはない。日本の出版社が、まさに「恐怖株式会社」の手法をとっているってことだな。

冒頭から、膨大な数の実例を紹介しながら、いかに人間が恐怖を呼び出す刺激に弱く、判断力をなくしてしまうか、ということを紹介。「頭」で考えれば正しい判断ができることでも、「腹」の無意識判断によって不思議なくらい理不尽な行動をしてしまう。
そしてその習性を利用する政治家や企業の手口を紹介。

結論としては、最終章のタイトル「第12章 結論―今ほど良い時代はない」のとおりで、僕たちが史上最高に幸せな環境に生きている、ということを確認して終わっている。 言外には、それなのにいわれのない恐怖を突きつけて搾取しようとする政治屋や企業がいっぱいいるから、なるべくそんなのに騙されず、幸せな時代の利益を享受しようよ、というメッセージがあるように感じた。

ゲームの変革者 / A.G.ラフリー

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こないだまでP&Gのトップだった著者が、ビジネス成長の方法を説いた本。
Business Week誌のブックレビューで2008年のトップ10に入っていた本が、もう翻訳で読める。
良かった。

10億ドルのブランドをいくつ作れて、それぞれを継続的に成長させるためには、と言う話なのでそのスケールは想像の範囲を超えているけど。 やるべきことを把握してきちんとやっていけば成長していけると、考えなければいけないことを全方位的に解説している。 アンタほんとにこれを全部考えて実行できるんかい、と思って、呆然となってしまう。

成功のためには常にイノベーションしていくことが必要。 苦境において、コスト削減やさまざまな対症療法は長期的には役に立たないという。 低迷していたP&Gを再度成長軌道に乗せた人が言うから、重みがある。
ゲームを変えてしまうイノベーションを創造することによって、全体成長率の1.5~2倍の成長を実現していく。と聞くと、「イノベーションのジレンマ」(1997)の破壊的イノベーションの実践者なのかと思うけど。
実際に破壊的イノベーション、と言うコトバも何回も出てくるけど。 言っていることは違う。 特に、~ジレンマ、が技術や斬新なアイディアを重視して従来と違う市場をみつけることを勧めているのに対して、こちらは顧客を学んでそのニーズとウォンツを満足させるための方策を見つける、という。 だからどちらかと言うと持続的イノベーション。 消費者に訴えるデザインなどを軽視するなと強調している。「消費者がボス」

冒頭で、イノベーションを推進する推進する8つの要素が提示され、ここの要素を説明する形で話が進んでいく。
真ん中に、顧客中心/イノベーション/ゲームを変える、とあってその周りに円状に8つの要素が並ぶ: 動機付け、目標、戦略、強み、組織、システム、文化、リーダーシップ。
この形を説明する文章。

消費財商品・サービスであろうと工業製品であろうと、成長と収益を生み出す、ゲームを変えるイノベーションには、包括的な指針となる原則がある。 それは、消費者と顧客をすべての中心に置くことだ。

第1部は概念的、原則的な話。 具体例はいっぱい出てくるけど。
二つの「真実の瞬間」=商品を手に取るときと、購入後に実際に使用するとき、両方で勝つことが必要。

第2部が参考になった。
とくに、リスクを管理してチームを運営する、と言うところで、新商品開発プロセスの途中で、試作品やテスト、実験、過去の記録などを利用してチェックポイントを設けて推進の是非を判断していく、その内容を説明しているところが参考になった。

翻訳は、ところどころ意味不明なところがある。 でも原著から1年で邦訳が読めるんだから、文句言っちゃいかんか。

ゲームの変革者―イノベーションで収益を伸ばす (単行本)
A.G.ラフリー (著), ラム・チャラン (著), 斎藤 聖美 (翻訳
# 単行本: 412ページ
# 出版社: 日本経済新聞出版社 (2009/5/23)
# ISBN-10: 453231450X
# ISBN-13: 978-4532314507
# 発売日: 2009/5/23
# 商品の寸法: 19 x 13 x 3.2 cm

--- 以下、目次
私たちの目標
イノベーションは、どうP&Gのゲームを変えたか。その理由は?――A・Gラフリー
P&Gのイノベーションは変革の手段になる――ラム・チャラン

第1部 鳥瞰図を描こう
1 消費者がボス――成功するイノベーションの基盤
2 どこで戦い、どのように勝つか?――イノベーション達成に目的と戦略が果たす役割
3 もっとも得意とするところを十分に活用する――強みをイノベーションで再活性化する

第2部 イノベーションを実現する
4 イノベーションのための組織をつくる――イノベーションを可能にする枠組みをつくる
5 イノベーションを日常業務に取りこむ――アイデアの創出から市場展開まで
6 イノベーションのリスクを管理する

第3部 イノベーションのカルチャー
7 イノベーションは団体競技だ――勇気溢れる人とつながりのある文化
8 リーダーの新たな仕事――イノベーションと成長

結論――ジェフ・イメルトはどのようにイノベーションをGEに定着させたか

独学の精神 / 前田 英樹

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「現代心理学部」というところに籍を置く先生の本。もともとは仏文学をやっていた人らしい。
良かった。

# 新書: 205ページ # 出版社: 筑摩書房 (2009/02) # ISBN-10: 4480064699 # 発売日: 2009/02 # 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1 cm

二宮金次郎と、この先生宅の改築を依頼している大工の高橋さんなど、自発的な学問、体に叩き込んだ手技を理想として、教育ではなく学ぶということを説いている。
学問においては手取り足取り教えることは役に立たず、自分で努力しないといけない。 教育できるのは、そうした努力をさせるところ。 大工の師匠が鉋の削り屑を渡して、こういうふうにやれ、という。 あえて言えば幼稚園は例外として、ということだろうな。 とても共感する。
現代的な教育論とか国際性とか流行病のように政治家や「文化人」が唱えるものがとにかく嫌いらしく、かなり極端なことをおっしゃっている。

いま、文部科学省がその製造に躍起となっている「国際人」などというものは、要するに、強国に恐れ入って、きょろきょろするほか何の役にも立たない人間のことである。
私は、それに類する人たちのことをよく知っている。 いろいろな情報は持っていても、身一つに体得した文化も信仰も持っていない。 外国語で覚えたあやふやな知識はたくさん持っていても、本当に信じて愛読する本は、一冊として持っていない。...できるのは、金儲けくらいのものだ。

極端な部分は笑っちゃうけど、中身のなさそうな人が偉そうに日本の教育は...なんていって儲けていることへの嫌悪感など、痛快だし頷ける。
最後の方は、農作を褒めて、狩猟系の動物的生き方でなく農耕系の植物的な生き方をすべきと言い、まずは米をたくさん食べましょう、となるんだけど。 そう書く端から、「肉の好きな私」といってるあたりが、また笑わしてくれる。
マンションの偽装設計事件を取り上げて、
手技を書いた仕事を生業にしている人間の観念的道徳は、吹けば飛ぶように軽い。

といわれて、なるほどと思い、我が身の危険を感じる。
解決策は、あとがきにある、
学問をし、ものを考える人にとって、鉋は何で、木は何になるのだろう。

ということを考えていくことなんだろう。

一時、オバマ政権の駐日大使内定と報じられたJoseph S. Nye の新刊(といっても出版は去年末)。駐日大使は結局期待はずれ的な報道になっていたけど、内定の報道だけで、この本の宣伝効果は絶大だったと思われる。 日経の陰謀か。 USではThe Powers to Leadとして2008年3月出版。







# 単行本: 228ページ
# 出版社: 日本経済新聞出版社 (2008/12/17)
# ISBN-10: 4532166829
# ISBN-13: 978-4532166823
# 発売日: 2008/12/17
# 商品の寸法: 19.2 x 12.6 x 2.4 cm

ソフト・パワー (2004年)を発展させた内容。
ソフト・パワーが大事とはいってもハード・パワーも必要なんだけど、その使い分けが大事、という趣旨で、視野が広がったということか。
今をときめく政治学者の新刊とあって、テーマは興味を惹かれたし、一見良くまとまってそうなんだけど。 翻訳が悪いのか、読んでてぜんぜん盛り上がらない。
なんだか、軽く読むと納得しちゃいそうな文章でも例えば、

強圧的な態度を持ちながらも、ビジョンを持ち、社会的制約を軽蔑しているものであれば成功することが多い

なんて書いてあって、理解しようとすると意味不明なことに気づく。
結局、力の使い方には大きく分けて三つのやり方があり、威圧して脅迫、報酬で誘う、勧誘して仲間にする。 この中で前二者がハード・パワー、三つ目がソフト・パワー。
これを状況に応じて使い分けなさいよという反駁のしようがない主張はわかったけど、そんな感じ。
ひょっとしたらもともとつまんない本なのかもしれない。
ふと、著者の息子がLinkedInのCEO(雇われ)を2年やってたと読んで(ジョセフ・ナイ - Wikipedia)、ますますがっかり。

なぜ、アメリカ経済は崩壊に向かうのか―信用バブルという怪物 (単行本)
チャールズ・R. モリス (著), Charles R. Morris (原著), 山岡 洋一 (翻訳)
# 単行本: 261ページ
# 出版社: 日本経済新聞出版社 (2008/07)
# ISBN-10: 4532353173
# ISBN-13: 978-4532353179
# 発売日: 2008/07

USで2008年はじめに出版された本。当時騒ぎになっていたサブプライム危機は氷山の一角で、金融業界の構造的な危機だということを言っている。
シカゴ学派が自由市場偏重で影響を与えていたことの失敗、それに乗っかったグリーンスパンFRB元議長の失敗、などをとりあげ、60年代からの金融政策の流れを踏まえて解説。全体の損失額が1兆ドルを超えると警告した。その後、政府支援が7千億ドルとか、さらに追加とか言っているのを見ると、わかる人にはわかってたんだな。
難しくて理解できない部分もあったけど、おそらくこれ以上ないくらい噛み砕いて説明してくれているんだろう。モーゲージ・ファンド、買収ファンド、住宅ローンの流通など、金融業界のうごきがちょっと判った気になった。
翻訳も読みやすい。
The Trillion Dollar Meltdownという原題は恐ろしい感じだけど、ほんとになっちゃったんだもんな。

第1章 リベラリズムの死
第2章 ウォール街の新たな宗教
第3章 バブルの国への道
第4章 資金の壁
第5章 ドルの津波
第6章 大規模な清算
第7章 勝者と敗者
第8章 均衡の回復

ロックバンドぐわし
ロックバンドぐわしのホームページ

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