「行動経済学」で明らかになったいろいろな原理を紹介する本。
人がものを買うときの不思議な行動を、実験をもとに解説している。
次から次へといろんな例が出てきてめまぐるしいけど、面白くて飽きない。
たとえば、社会規範と市場規範について。
友達甲斐など、社会的要求で喜んで奉仕することが社会規範で、無償で行われる。 お金と交換=市場規範となると、金額に応じて働きが変わる。
社会規範の例:義母がふるまってくれた感謝祭のご馳走にちして、お金を払おうとしたら気まずくなる。デートの費用を払っていてなかなか進展しないためにそのお金のことを言ったりすると見限られる。
PCで単純作業を繰り返す実験。作業してもらうのにお金の見返りだと金額に影響される。無償だと有償のときより働きが良い。有償の代わりにプレゼントにすると社会規範並みの行動。プレゼントの価格に言及すると市場規範並みに戻る。
紹介される原理も面白いけど、仮説を検証するために実施する実験が、おお、そういう手があるか、と感心させられる。
予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」ダン アリエリー (著), その他
¥ 1,890
# 単行本(ソフトカバー): 345ページ
# 出版社: 早川書房 (2008/11/21)
# 言語 日本語
# ISBN-10: 4152089792
# ISBN-13: 978-4152089793
# 発売日: 2008/11/21
# 商品の寸法: 18.8 x 13.2 x 2.6 cm
Predictably Irrational: The Hidden Forces That Shape Our Decisions [ROUGHCUT] (Hardcover)
by Dan Ariely (Author) List Price: $25.95 Price: $17.13
目次
はじめに
一度のけががいかにわたしを不合理へと導き、ここで紹介する研究へといざなったか
怪我に対する看護士の扱い(包帯のはがし方)が思い込みで、患者に苦痛を与える方法だった。
1章 相対性の真相
なぜあらゆるものは――そうであってはならないものまで――相対的なのか
価格の見せ方、アンカー。
2章 需要と供給の誤謬
なぜ真珠の値段は――そしてあらゆるものの値段は――定まっていないのか
恣意の一貫性。最初の価格が恣意的でも、いったん意識に定着すると、将来関連する別製品の価格に関しても影響を与える。
3章 ゼロコストのコスト
なぜ何も払わないのに払いすぎになるのか
4章 社会規範のコスト
なぜ楽しみでやっていたことが、報酬をもらったとたん楽しくなくなるのか
5章 性的興奮の影響
なぜ情熱は私たちが思っている以上に熱いのか
6章 先延ばしの問題と自制心
なぜ自分のしたいことを自分にさせることができないのか
7章 高価な所有意識
なぜ自分の持っているものを過大評価するのか
8章 扉をあけておく
なぜ選択の自由のせいで本来の目的からそれてしまうのか
9章 予測の効果
なぜ心は予測したとおりのものを手に入れるのか
事前知識の効果。
10章 価格の力
なぜ一セントのアスピリンにできないことが五〇セントのアスピリンならできるのか
プラセボ効果
11章 私たちの品性について その1
なぜわたしたちは不正直なのか、そして、それについてなにができるか
人々はチャンスがあればごまかすが、決して目一杯ごまかすわけではない。また、いったん正直さについて考え出すと、ごまかしを完全にやめる。
12章 私たちの品性について その2
なぜ現金を扱うときのほうが正直になるのか
13章 ビールと無料のランチ
行動経済学とは何か、そして、無料のランチはどこにあるのか


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