イリーガル・エイリアン / ロバート・J. ソウヤー と国連憲章

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イリーガル・エイリアン (文庫)
ロバート・J. ソウヤー (著), Robert J. Sawyer (原著), 内田 昌之 (翻訳)

面白かった。この人の本は好きだけど、今まで読んだ中でも上位。エンディングはちょっとやっつけぎみだけど、それまでが面白い。
突然宇宙人が地球にやってきたと思ったら、殺人で捕まるなんて、よく考えるよ。裁判の過程でだんだん宇宙人の生態が明らかになっていく仕掛けがいかしてる。

(トソク族に日食を見せたとき)
ケルカッドがクリートのそばに近づいた。「ありがとう」頭のふさは、まだ感動に震えていた。「あれをわれわれに見せてくれてありがとう」
クリートはにっこりした。「きみもいったように、ここはなかなかすてきな惑星だよ」

こんな部分は、好きだな。この人の小説はアイディア第一だけど、友情に対するあけっぴろげな信頼感やバカみたいな楽天性も恥ずかしいながらも嬉しくなっちゃう。

文庫: 519ページ
出版社: 早川書房 (2002/10)
ASIN: 4150114188

「われら連合国の人民は」ではじまる国連憲章の序文は、さらに偉大なことばだと思わずにいられなかった。

っていう部分があったから、国連憲章を見てみた。
http://www.unic.or.jp/know/kensyo.htm

せっかく過去の失敗を活かしてこういう理念を掲げた活動をしてるっていうのに、ないがしろにして自分勝手に戦争しかける国があるっていうのは、どうしようもないことなんだろうか。
ちなみに「連合国」というのは原文ではTHE UNITED NATIONS。ほかに訳し方は無いのかね。国際連合の人民は、とでもしないと戦争中の「連合国」と勘違いしそう。意図的なのかも知らんが。

 われら連合国の人民は、
 われらの一生のうちに二度まで言語に絶する悲哀を人類に与えた戦争の惨害から将来の世代を救い、
 基本的人権と人間の尊厳及び価値と男女及び大小各国の同権とに関する信念をあらためて確認し、
 正義と条約その他の国際法の源泉から生ずる義務の尊重とを維持することができる条件を確立し、
 一層大きな自由の中で社会的進歩と生活水準の向上とを促進すること
 並びに、このために、
 寛容を実行し、且つ、善良な隣人として互いに平和に生活し、
 国際の平和及び安全を維持するためにわれらの力を合わせ、
 共同の利益の場合を除く外は武力を用いないことを原則の受諾と方法の設定によって確保し、
 すべての人民の経済的及び社会的発達を促進するために国際機構を用いることを決意して、
 これらの目的を達成するために、われらの努力を結集することに決定した。
 よって、われらの各自の政府は、サン・フランシスコ市に会合し、全権委任状を示してそれが良好妥当であると認められた代表者を通じて、この国際連合憲章に同意したので、ここに国際連合という国際機構を設ける。

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