川端康成の、耽美短編集。夜中に読んで世界に浸れる。
三島由紀夫の解説がついていてびっくり。
眠れる美女 新潮文庫
川端 康成 (著)
文庫: 219 p ; サイズ(cm): 16
出版社: 新潮社 ; ISBN: 4101001200 ; 改版 版 (1967/11)
1.眠れる美女 昭和三十六年十一月
描写がしつこい人だなあ。一晩の話で終わるかと思いきや、何回も繰り返すなんて。これでもか、と肉体の美しさを書き込んでいく。うなじ、腕、胸、腰、足。
だんだん、肌の光に吸い込まれそうになっていって、気持ちいい。老いて諦めの境地になっている心境が次第にあからさまになっていくのは怖さを感じる。
2.片腕 昭和三十九年一月
久しぶりに読んだ。
フェティッシュの対象が腕だけになって、さらに深い世界。なのにかえってメルヘンになっていてふわふわする感じ。
私は娘の腕をほんの少しまげて、その光りのかげをためると、それを持ちあげて、唇をあてて吸った。
3.散りぬるを 昭和九年五月
いきなりルーツみたいな作品が最後に入ってた。
前2作の華麗さはまったくない。その分だけ混沌とした感じが出ている。

Leave a comment