ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 G.キングスレイ ウォード (著), G.Kingsley Ward (著), 城山 三郎 (翻訳) 050819
帝王学と言うものに、初めて触れた気がする。こんな教育をする父親の息子は、大きな優位点を持っていることになる。こんな父親になるためには、妥協のない人生を真摯に生きてきていないと、無理だろうな。ビジネスで成功したのは、よくわかる。
文章も素晴らしい。多くの本を読んで咀嚼してきた人だからか。日本のビジネスリーダーでこんな洗練された文章が書ける人がいるのか? (ウチの社長は駄目だろうな) 城山三郎氏の訳も大きく貢献しているんだろうが。
読書を重要な事と位置づけて、しかも読んだ内容を自分の哲学に活かしていることも、耳が痛く、でも基本だよなあ。
ビジネスの実際的なアドヴァイスと、ひとりの人間(あるいは企業のトップ)として生きていく上での姿勢や心構えについて、心のこもったメッセージが詰まっている。
ビジネスマンの父より息子への30通の手紙文庫: 292 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 新潮社 ; ISBN: 4102428011 ; (1994/04/01)
その他のエディション: ハードカバー, ペーパーバック, 単行本, オーディオカセット
平均的な人は成功者ではない。… それでも私たちは、自分の一生にかかわる問題を、大多数の考えに委ねるべきだろうか。(クロード・ホプキンスからの引用)
講演の上手な人は、決して聴衆を見下げるような話し方をしない。その正反対のことをする。聴衆が自分と同じ世界に生きていると感じるように気を配り、彼らの関心と知性に敬意を表する。しかも、これを初めの挨拶の数秒間でやってのけ、終始、聴衆の心を掴んで話さない。
非常に役に立つと思われる本を並べた。つぎの十冊である。
1 バートレットの常用引用句集 (ジョン・バートレット)
2 広告業に生きる (クロード・ホプキンズ) 企業家精神のあらゆる面を学んだ
3 家族経営会社の性格 (レオン・ダンコ)
4 医師と心 (ヴィクター・E・フランクル医学博士)
5 東洋の遺産 (ウィル・デュラント)
6 巨富を築く13の条件(ナポレオン・ヒル)
7 ライジング・サン(邦題:大日本帝国の興亡、ジョン・トーランド)
8 ブリタニカ百科事典一巻(どれでもいい)
9 ローマ帝国衰亡史 (エドワード・ギボン)
10 ラルフ・ウォルド・エマーソン(フレデリック・I・カーペンタ-)
最後に、聖トマス・アクイナスの一二五〇年の言葉を贈りたい。「一冊の本しか読まない人に気をつけよう」。これ以上付け加える必要があるだろうか?
(その他よく出てきた文筆家:ジョン・ラスキン、サミュエル・ジョンソン、ヘンリー・デイヴィッド・ソロー)
残業に忙しくて、子供たちのために時間の割けない父親があまりにも多いのは悲しい現実である。多くの若者が、ときには信じられないほどの低年齢で、麻薬、酒、あらゆる不健康な習慣に陥るのも不思議ではない。…自分がどうなろうと、気にかけてくれる人はいないと思えば、無理もない。
注:1の翻訳は出ていないらしい。手に入るのは、Bartlett's Familiar Quotations: A Collection of Passages, Phrases, and Proverbs Traced to Their Sources in Ancient and Modern Literature by John Bartlett (著), Justin Kaplan (著)
同様に2はMy Life in Advertising by Claude C Hopkins (著)
5はOur Oriental Heritage (Story of Civilizn. S) Will Durant (著), Ariel Durant (著)

バートレットは訳されてないのでしょうか?
残念ながら、訳されていないみたいですね。英語圏では、スタンダードな本の様なのですが。