ターミナル・エクスペリメント/ロバート・ソウヤー 20050622
面白かった。予想を超えるアイディアの繰り出し方をしてくれる。ついつい睡眠時間を削ってしまった。
まず、医学博士のホブスンが脳波の活動をここのシナプスレベルで観測できる装置の試験中に魂派(!)を発見。宗教的な世論を引き起こす。その後、イスラム系友人のニューラルネット研究の為に自分のニューラルコピーを3種作成。そのまま、死後、不死、のシミュレーション。シミュレーションがネットを使って殺人を起こす。この軸となる2つの技術もそうだけど、その他にちりばめられたトピックも含めて、アイディアが惜しみない。何処に行くのと驚かされた。コマシ野郎と浮気した妻との絡みも面白いけど、妻が余り描かれてなく、平板で残念。 ただしそのエピソードが展開して殺人事件やシムの考え方等につながってくるのが面白い。
とりあえず引き込まれてどんどん読んでしまった。さすがネビュラ賞というべきか。
この人のはまた読もう。
ターミナル・エクスペリメント (Amazon) ハヤカワSF
ロバート・J. ソウヤー (著), Robert J. Sawyer (原著), 内田 昌之 (翻訳)
文庫: 471 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 早川書房 ; ISBN: 4150111928 ; (1997/05)
内容(「BOOK」データベースより)
医学博士のホブスンは、死にかけた老女の脳波の測定中に、人間の「魂」とおぼしき小さな電気フィールドが脳から抜け出てゆくのを発見した。魂の正体を探りたいホブスンは自分の脳をスキャンし、自らの精神の複製を三通り、コンピュータの中に作りだした。ところが現実に、この三つの複製のうちどれかの仕業としか思えない殺人が次々に…果たして犯人はどの「ホブスン」なのか?1995年度ネビュラ賞に輝く衝撃の話題作。


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