IBMを復活させたルイス・V・ガースナー の手記。
Amazon.co.jp:巨象も踊る: 本
出版社: 日本経済新聞社 ; ISBN: 4532310237 ; (2002/12/02)
まじめにビジネスする人ってのはこうなのか。
書いてあることは、いちいち尤もなんだけど、これを実際に、しかも世界最大のIT企業の中で実践したとなると、気が遠くなる。
こんな人を全部見習うのは無理(あるいはやりたくない)けど少しでも、見習えればありがたい。
ひとつ選ぶとすれば、「公正さと公平さは指導者が成功を収める上で決定的な要因である。」かな。
とりあえず、読んでよかった。
目次とメモ
第Ⅰ部 掌握
第1章 誘い
第2章 発表
経営哲学と経営方法
・手続きによってではなく、原則によって管理する。
・われわれがやるべきことのすべてを決めるのは市場である。
・品質、強力な競争戦略・計画、チームワーク、年間ボーナス、倫理的な責任の重要性を確信している。
・問題を解決し、同僚を助けるために働く人材を求めている。社内政治を弄する幹部は解雇する。
・わたしは戦略の策定に全力を尽くす、それを実行するのは経営幹部の仕事だ。非公式な形で情報を伝えてほしい。悪いニュースを隠さないように。問題が大きくなってから知らされるのは嫌いだ。わたしに問題の処理を委ねないでほしい。問題を横の連絡によって解決してほしい。問題を上に上にあげていくのはやめてほしい。
・早く動く。間違えるとしても、動きが遅すぎたためのものより、早すぎたためのものの方が良い。
・組織階層は私にとって意味を持たない。会議には地位や肩書きにかかわらず、問題解決に役立つ人を集める。委員会や会議は最小限にまで減らす。
・私は技術を完全に理解しているわけではない。…部門責任者は、技術の言葉をビジネスの言葉に翻訳する役割を担わなければならない。
第3章 消火栓から水を飲む
第4章 現場へ
第5章 強く抱きしめる作戦
第6章 止血する、そしてビジョンは封印する
4つの決断
・会社を分割しない
真の問題解決能力、複雑な情報技術をビジネスの問題解決に応用する能力、統合→ 情報技術の最強のインテグレーター
・基本的な経済モデルを変える。経費削減
・ビジネスのやり方を再構築する:リエンジニアリング
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ビジョンを封印:痛みの伴うことをやらなければならないのであれば、それがどんなことであれ、迅速に実行すべきであり、具体的に何をするのか、そしてそれはなぜなのかを全員に周知徹底すべきだ。
・資産売却→ 資金を得る
第7章 経営チームを作る
幹部を観察:報告書に目を通し、顧客への応対を観察し、会議で考えが明確かどうかを評価した。わたしが叱責したり、眉をひそめたりしてもみずからの信念を貫く勇気があるか、それとも方針転換するかを見た。各自の事業の問題を率直にわたしに話せているかどうかを見極める必要もあった。
第8章 世界的企業を作る
第9章 ブランドを再生する
第10章 報酬哲学を見直す
第11章 ふたたび海岸で
第Ⅱ部 戦略
第12章 IBM小史
第13章 大きな賭
第14章 サービス――統合のカギ
デニー・ウェルシュ
競争相手の製品を推薦できなければならない。
サービス部門を営業部門から切り離す必要がある
経済原理が製品事業と大きく違う~たとえば7年の外注契約を結んだとき、初年度には赤字になる可能性がある。
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サービス事業は四半期ごとに20パーセント以上伸びていたが、人材さえいれば、もっと成長するのはわかっていた。だが、適正のある人材を採用し、研修できるのはこの程度だと考え、採用を制限したのだ。
第15章 世界最大のソフトウェア事業を再構築する
第16章 店を開く
第17章 スタックを分解して、事業の的を絞る
第18章 eビジネスの台頭
第19章 戦略についての回顧
第Ⅲ部 企業文化
第20章 企業文化
第21章 裏返しの世界
第22章 原則によるリーダーシップ指導
IBMの指導能力 (leadership competency)
勝利に焦点をあわせている
・顧客についての深い理解
・飛躍的な思考
・達成への意欲
実行に全力を投入する
・チームを率いる
・率直な発言
・チームワーク
・決断力
勢いを維持する
・組織の能力の構築
・コーチ
・個人的な献身
核心
・ビジネスへの情熱
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二十五の中で、ほんとうに望まれているのは何なのだろう。「勝利、実行、チーム」
勝利への熱意がない者に居場所はない
実行とは、スピードと規律の問題点…完全性へのこだわりによって市場での機会を逃し…
一丸となって行動する姿勢
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成功を収めている組織…経営者…三つの基本的な性格
焦点を絞り込んでいる
実行面で秀でている
顔の見えるリーダシップがすみずみまで行き渡っている
第Ⅳ部 教訓
第23章 絞り込み――自分のビジネスを知り、愛しているか
第24章 実行――戦略には限界がある
第25章 顔が見えるリーダーシップ指導
偉大な経営者は腕まくりして、みずから問題に取り組む。スタッフの陰に隠れる事はない。他人の仕事を統括するだけの立場にはならない。毎日毎日、顧客、仕入先、提携先と顔を合わせる。
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IBM経営者の条件
エネルギー
・きわめて精力的
・体力がある
・行動を優先させる傾向が強い
組織を率いる指導力
・戦略のセンス
・人々に動機付けを与え、活気づける
・熱意を伝えて組織の潜在力を最大限に引き出す。
・強力なチームを作る
・他人から最前のものを引き出す
市場でのリーダーシップ
・高等でのコミュニケーション能力が卓越している
・業界や顧客との関係にCEOとして関与資産化する
個人の資質
・頭脳明晰
・自信を持ち、同時に何を知らないかを知っている
・聞き上手
・厳しい決定を下すービジネスと人事で
・情熱が目に見える
・顧客第一に徹する
・スピードと影響を本能的に求める
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公正さと公平さは指導者が成功を収める上で決定的な要因である。…例外がありうることを示す行動をとると、部下から信頼されなくなる…正しい原則と方針を一様に、公正に守るよう要求しない指導者は、指導力を失っていく。
第26章 巨象は踊れないとはだれにも言わせない
第Ⅴ部 個人的な意見
第27章 情報技術産業
第28章 制度
第29章 動きを見守る人たち
第30章 企業と社会
第31章 IBMよさらば
付録
付録A 社員に送ったメールの例
付録B eビジネスの未来
付録C IBM再生の財務実績


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