ちょっとコワい話沖縄料理屋の怪異体験

皆さんは東京都大田区にある池上本門寺というお寺をご存じでしょうか。

その近くには首吊り坂といって、人ふたりがすれ違って通れるくらいの階段があるのです。昔ここの階段の上にある屋敷で首を吊って亡くなった方がいるのでこの名前が付いたそうです。階段の両脇はといえば全て墓地で、そしてその上の建物は保育園みたいになっているのですが、何故か有刺鉄線が張りめぐらされているのです。

僕達二人は前々からこのスポットに行こうといっていたのですがなかなか近寄れず、その日は酒の力も手伝ってか気が大きくなり、写真でもとって帰ろうぜと言う事になって近くのコンビにでインスタントカメラを買い現地に向かいました。時間的にはもう深夜の11時を回った頃でしたので、当りは真っ暗でとても静かです。階段の途中にある黄色いライトがすごく無気味に輝いていたのを覚えています。

僕達は、
「ここはどうだ。」
「あそこはどうだ。」
等と言いながら写真を撮り終えると、急に怖くなって足早に帰途につきました。


翌週、現像した写真を見ようと言う事になり近所にある沖縄料理屋に入りました。この店はカウンターとテーブルが2つあるくらいのこぢんまりした所で、隣の人の声などは筒抜けです。僕達が入った時は、カウンターでひとり飲んでいるお客さんがいるだけでした。

僕達が写真を一枚一枚丁寧に見ていくと、驚く事に何もない筈の所に光が三つ並んで写っていたり...なんていうのはまだ良い方で、友人がその後「ギョ」と声をあげました。というのは木の葉の所に肩から上の人の姿が写っていて、その周りにはガイコツの様な影が何個か見えるのです。

「これマズイんじゃないの」
と言ったと同時に、一人で飲んでいたカウンターのお客さんが急に頭を抱えだし、カウンターの中にいる「ママさん」に何やら小声で話しかけました。何だろうと気になり耳をそばだてていると、そのお客さんは
「あの人達が霊の話をしてるのでこの店に集まって来てる」
と言っているのです。僕達はピタリと話すのを止めてしまいました。その人はというと、もうここには居れない、等と言いながら外に出ていってしまいました。


10分くらい経った頃でしょうか。その人が戻って来たので僕達はすみませんと謝り、世間話をするようになりました。その人は昔お医者さんだったのですが、病院であまりに霊を見るので現在は獣医をやっているという事です。僕達が霊の話をしていた時には店の音楽を流しているスピーカーの上に顔が見え、店中に霊が集まりその人を頼って肩の上に集まって来たので、外で振り払って来たとの事でした。

そんな世間話を15分くらいしていると、僕の友人がちょっと前に亡くなったおばあさんの話を始めたのです。その話が始まった途端、僕は強烈な耳なりに襲われて、その場にいる事すら辛くなってしまったのです。話を続けようとする友人に向かい、もうこの場所にはいれないから出ようと言って、すぐに店を出ました。外の空気を吸ったせいか気分はだいぶ良くなりましたが、その時の店の空気は明らかに違ったものがありました。

後日、またその店に沖縄料理を食べに行きましたが、店のママさんは僕達の事を覚えていてくれて話をしてくれました。それによると、例の医者から獣医になったその人はその後獣医でも動物霊に苦しめられ、今は全然違う仕事をしている、との事でした。


この事により霊の存在をより一層信じるようになったのと同時に、遊び半分で写真をとったりするのはもう止めようと思いました。

ほら、これを読んでるあなたの部屋にも霊が集まって来ているかもしれませんよ。
後ろを振り返る勇気がありますか?

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